ブランド/自治体の代表を「日本人」にするか「現地」にするか、その違いとは?
- cecil4885
- 5 日前
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ブランド/自治体の代表を「日本人」にするか「現地」にするか、その違いとは?
海外で観光プロモーションを行う際、特に自治体や観光ブランドにとって、「誰が現地で代表を務めるのか」は非常に重要な決断です。
日本人の担当者を置くべきか、それとも現地の代表に任せるべきか。
一見、日本人の方が安心に思えるかもしれません。文化や背景を理解し、本部とのコミュニケーションもスムーズだからです。しかし、実際に市場で成果を出すという観点では、必ずしもそれが最適とは限りません。
日本人代表:本部との連携は強いが、現地との距離が生まれやすい
日本人代表の主な役割は以下の通りです:
日本側(本部・自治体)との密なコミュニケーション
情報の正確な伝達
予算管理やレポーティング
これにより本部との整合性は高まりますが、いくつかの課題もあります。
現地との接点が弱くなりがち -> 現地旅行会社とのコミュニケーションが限定的になり、市場とのズレが生じやすい。
予算の多くが人件費に消費される -> 実際のプロモーションやPR活動に使える予算が少なくなる。
柔軟性に欠ける -> 年初に立てた年間計画(例:2月に翌年度分を策定)に縛られ、市場変化に対応しづらい。
関係性が「取引ベース」になりやすい -> 旅行会社とのやり取りが価格やコスト中心になりがち。
現地代表:市場に根ざし、関係性を活かす存在一方、現地代表は視点が異なります。本部ではなく、市場に向き合うことを重視します。
主な強み:
旅行会社との強い関係性 -> 長年の信頼とネットワークを活かし、継続的なビジネスを構築。
現地ニーズの深い理解 -> 旅行会社の声を直接聞き、実際の需要に基づいた提案が可能。
予算の有効活用 -> 実際に効果のある活動へ予算を集中できる。
柔軟な対応力 -> 市場のトレンドやタイミングに合わせて戦略を調整。
本音として:本当に重要なのは誰のニーズか?
正直に言えば、クライアント(自治体・ブランド)の意向はもちろん重要です。
しかし観光ビジネスにおいて、実際に商品を販売するのは現地の旅行会社です。
彼らが理解していない、魅力を感じていない、売りたいと思っていない場合、どれだけ計画が良くても結果にはつながりません。
つまり重要なのは:
「計画として美しいか」ではなく、「市場で機能するかどうか」
私たちの考え方:柔軟性・信頼・長期的な関係構築
私たちは、単に年間計画に従うだけではありません。
クライアントから重要な情報を収集
予算を把握
現地での機会を柔軟に創出
状況に応じて戦略を調整
そして何より大切にしているのは、旅行会社との関係性です。
観光は「トレンド」に左右されることもありますが、継続的な情報発信と信頼関係があれば、適切なタイミングで必ず選ばれる存在になります。
実例:2026年 鳥取 × ペナンでの取り組み
2026年、私たちはMalaysian Chinese Tourism Association Penang Chapterと連携し、鳥取県のセミナー兼ネットワーキングイベントを実施しました。
このイベントの特徴は:
約30社の旅行会社が参加
フォーマルで堅いセミナーではなく、リラックスした交流型
参加者同士が自然に会話し、関係を築ける場
そして費用はわずか:
👉 約RM5,000(軽食・ランチ込み)
大規模な予算や複雑な演出は必要ありません。
大切なのは:
自然なコミュニケーション
楽しい雰囲気
心地よい体験
参加者はプレッシャーではなく、興味と好印象を持って帰りました。
人は「楽しい場」に惹かれる
忘れてはいけないのは、人は堅苦しく「重要すぎる」場を好まないということです。
楽しい
リラックスできる
分かりやすい
こうした環境こそが、人の心を開き、つながりを生みます。
まとめ
日本人代表か、現地代表か。それは単なる選択ではありません。
重視するのは何か:
本部との整合性か
市場での実効性か
マレーシアのような市場では、成功の鍵は:
現地に根ざすこと
柔軟であること
信頼を築くこと
そして何より、「現地で機能する存在」であることです。



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